二階堂ふみ / 俳優
London
ロンドン
過去・現在・未来を見つめる旅へ
二階堂ふみが懐古する場所、ロンドン
二階堂ふみ / 俳優
※写真はGoogle Pixelで撮影しています。
シリアスからコメディーまで幅広い役柄を演じる多彩な表現力で、数多くの映画やドラマに出演し、破竹の勢いで活躍を続ける俳優・二階堂ふみ。演技者として多くの人を魅了してきた傍らで、最近は写真家としてなど、活動の場は広がるばかりだ。そして9年ぶり2度目の登場となる今回だが、旅の舞台に選んだ場所は前回も訪れたロンドン。当時20歳の彼女は、とにかく目まぐるしく多忙な日々を送っていた。そんな中で、偶然にも動物と暮らし始めたことをきっかけに、サステナビリティやアニマルライツについても考えるようになったという。現在では動物愛護や環境問題へ積極的に取り組み、有名雑誌では連載を持ち情報を発信するほどに。がむしゃらに走り続けてきた20代もラストの歳を迎える今、俳優として、人として、あの日から変化を遂げた現在の姿を紐解きながら、これから先の未来を見つめる旅に出る。JOUR
NEY
Hunky Dory Vintage
9年前のアナザースカイでも訪れた
二階堂さんが大好きな古着屋さん
ロンドンで最もストリートアートが盛んな東ロンドンに店舗を構える古着屋。まるでアンティーク家具のような風合い漂う木製ドアや窓枠などの外観に、水色の看板が目印の店舗は、9年前に二階堂さんが出演した「アナザースカイ」で初めて訪れ、今も変わらず好きだという場所。二階堂さんは故郷・沖縄の古着屋でスカウトされこの業界へ入ったというほど、昔から古着が大好き。この時身につけていたスカーフは、洋服好きなお祖母さんからのお下がりなんだそう。
Hunky Dory Vintage
ハンキー・ドリー・ヴィンテージ
226 Brick Ln, London E1 6SA イギリス
BEEN London
地球に優しい製品を展開する
2018年創立のバッグブランド
2018年にクラウドファンディングでローンチした英国発のバッグブランド。生産過程をしっかりと公表する高い透明性や、すべての製品を製造するにあたり二酸化炭素排出量を最小限に抑えるなど、ファッションの未来像を示す活動を積極的に行なっている。廃棄予定の革製品の端材やパイナップルの葉、りんごの皮などを使用した高品質なビーガンレザーを展開し、トレンドに左右されることのない長く愛されるアイテムを生み出している。
BEEN London
ビーン ロンドン
Studio 21, 19 Rookwood Way, Fish Island, London E3 2XT イギリス
HARMLESS STORE
ビーガン&脱プラを実現する
バルクショップ
「HARMLESS (無害)」という名前のとおり、動物や人に影響の出ない店舗作りをコンセプトに掲げる食料品店。100%ビーガンかつ、すべてのゴミは最低限しか出さないよう配慮されている。店内には食料品を扱うほか、カフェメニューとしてパンやベーグルなどを提供。またビーガンキャットフードなどの量り売りも行っている。
HARMLESS STORE
ハームレス ストア
79 Tottenham Ln, London N8 9BE イギリス
GLOBE-TROTTER
二階堂さんが20歳の旅の記念に
オーダーメイドの製品を作った思い出の場所
1897年創業し、一つ一つ英国でハンドメイドされているトラベルケースブランド。Daniel Craig (ダニエル・クレイグ)、David Beckham (デヴィッド・ベッカム)、Kate Moss (ケイト・モス)、Emma Watson (エマ・ワトソン) といった時代を代表する人々から絶大な支持を受けている老舗ブランドだ。実は、9年前の「アナザースカイ」でも二階堂さんが訪れた場所で、当時はオーダーでスーツケースを作ったという思い出の場所。二階堂さんは9年前の当時と今を比べて、好みも変わり、今では落ち着いた色味を好むようになったと語る。今回はアタッシェケースを購入。
GLOBE-TROTTER
グローブ・トロッター
60-61, Burlington Arcade, 51 Piccadilly, London W1J 0QJ イギリス
RSPCA Southridge Animal Centre
誰でも気軽に訪れることができる
世界最古の動物保護団体の施設
ハートフォードシャーにある美しい緑豊かな⽥園地帯に囲まれた、静寂な雰囲気のこの施設は、保護目的ではなく、責任感のある優しく思いやりに溢れた新しい家庭に⾥親として引き取ってもらうことを⽬指す。16エーカー (東京ドーム1個半弱) の敷地内では多種多様な動物の世話を行い、⼈間による虐待の被害にあった動物を、元の状態に戻すために⻑いプロセスを踏み、サポートしている。最⼤で⼀度に250匹の動物のサポートを行うことも可能。里親と動物のマッチングでは、住所に関する情報や、里親の職業を聞き、動物と暮らすのに十分な時間があるのかを確認する。
RSPCA Southridge Animal Centre
RSPCA サウスリッジ アニマル センター
Packhorse Ln, Potters Bar EN6 3LZ イギリス
Apricity
意識的な食事を堪能できる
サステナブルなレストラン
ロンドンのメイフェア地区、有名デパート「セルフリッジズ」から徒歩2分程の立地に位置するレストラン。環境との調和を図りながら、できるだけカーボンニュートラルな店舗を目指すことを目標に作られた。シャンティル・ニコルソンがオーナーシェフを務めるこのお店は、ミシュラングリーンスターを受賞しており、食材の再利用による廃棄物の削減や、インテリアにおけるアイテムの再利用などに力を入れている。この日、二階堂さんの誕生日を祝って、シェフからサプライズ料理のプレゼントが。
Apricity
アプリシティ
68 Duke St, London W1K 6JU イギリス
Hopefield Animal Sanctuary
629匹もの動物が暮らす
大きな動物保護施設
1983年から活動をスタートした動物が暮らすロンドン郊外のサンクチュアリ。殺処分や虐待などから保護された動物たちが、生涯をこの施設で過ごす。年間£30で恵まれなかった動物のスポンサーになることができるため、多くのイギリスの芸能人がアンバサダーとして活動を広めており、一般公開もされている。最初は馬の保護から始めたため馬が多かったが、現在は鳥や犬、牛、アライグマなど様々な動物を保護している。ロンドンから電車で約1時間のエリアにありるため、比較的アクセスもいい。
Hopefield Animal Sanctuary
ホープフィールド アニマル サンクチュアリ
Sawyer's Hall Farm, Sawyers Hall Ln, Brentwood CM15 9BZ イギリス
20代は、激動そのものだった。
ど真ん中を、そして、先頭をがむしゃらに突っ走ってきた。
キャリアを積み重ねても、自分の心や精神がまだ未熟なままだから、
受け入れられないことや消化できないことがたくさんあった。
30代は弱さや未熟さも受け入れて、片意地張らずありのままに柔軟に生きよう。
大好きだった沖縄のお祖母さんは、謙虚で分け隔てなく、人、動物、自然にも優しかった。
その優しい生き様を自分も広めていけるようになれたらいい。
歳を重ねて29年のいま、毎年が楽しくなっている。
これからも年齢を重ねて、新しい発見を楽しみたい。ああ明日が待ち遠しい。
JOUR
NEY