石川佳純 / 元プロ卓球選手

Stockholm

ストックホルム

苦しくて楽しい、だから夢中になれる
石川佳純の卓球人生が詰まった都市、ストックホルム

元プロ卓球選手・石川佳純さん

石川佳純 / 元プロ卓球選手

※写真はGoogle Pixelで撮影しています。

今年5月、23年間の競技生活にピリオドを打った元プロ卓球選手の石川佳純。7歳で卓球を始めるとすぐに頭角を現し、学生時代は敵無し。全日本ジュニア4連覇。インターハイ3連覇。17歳でシニアの全日本も制した。19歳だった2012年、ロンドンオリンピックで日本卓球史上初となるメダルを獲得。続くリオで銅メダル、東京では銀メダルと、3大会連続で表彰台に輝く。日本の卓球界を牽引していた彼女の現役時代は、年の半分を海外で過ごしたという。そんな彼女は向かったのは北欧・スウェーデンの首都、ストックホルム。世界ランキングにも影響する国際大会・スウェーデンオープンのために、延べ10回は訪れた。試合に出場するためだけのために訪れていたこの地では、何度も絶望の淵に立たされ、途方に暮れる思いをたくさんしたという。なかでも、どん底に叩き落されたのが4年前のこと。 あの時、何があったのか? 今回、引退後、初めて訪れるストックホルムで、23年にわたる激動の卓球人生を振り返る。JOUR
NEY

Monteliusvägen

ストックホルムの街並みが
一望できる絶景スポット

高台に 500mの細い歩道が続く人気のビュースポット。メーラレン湖を挟んでストックホルム市庁舎、リッダルホルム教会、旧市街ガムラスタンといったストックホルムのシンボルを一気に見渡すことができる。

Monteliusvägen

モンテリウスヴェーゲン

Monteliusvägen, 118 25 Stockholm, Sweden.

Gamla stan

中世の街並みが残る旧市街エリア

スェーデン語で「古い町」を意味するガムラスタンは、首都ストックホルムにある旧市街。観光客も多く訪れるこの街はカラフルな建物と石畳の小さな小道が特徴的で、石川さんも散策を楽しみました。

Gamla stan

ガムラスタン

Gamla Stan, Södermalm, Stockholm, Sweden.

Cafe Järntorget

旧市街で人気のスイーツカフェ

自家製のアイスクリームやワッフルが有名なカフェ。ヴィーガン仕様に変更も可能で、ボリューミーな仕上がりと豊富なメニューが観光客にも人気。石川さんは「Belgiska våfflor med jordgubbar, banan och nutella med grädde. (いちごとバナナ、そしてチョコレートとホイップクリームがのったベルギーワッフル )」を堪能した。

Cafe Järntorget

カフェ・ヤーントリエット

Västerlånggatan 81, 111 29 Stockholm, Sweden.

Restaurant Pelikan

300年以上続く
ストックホルムの老舗レストラン

古典的なスウェーデン料理を提供しているレストラン。1664年の創業当時はガムラスタンにあり、1733年にスルッセンに移転。その後1904年に今の場所に移転後も100年以上続いている歴史あるレストラン。人気メニューのミートボールはソースが特徴。生クリーム、ビーフのブイヨン、カシスジュレ、塩胡椒で味つけられたクリーミーなソースがベストマッチなんだとか。

Restaurant Pelikan

レストラン ペリカン

Blekingegatan 40, 116 62 Stockholm, Sweden

Clarion Hotel Stockholm

石川さんがいつも宿泊していたホテル

現役時代、スウェーデンに行く度に石川さんが宿泊していたというホテル。試合前は食べ慣れた味が落ち着くため、炊飯器を持参し、おにぎりを作って食べていたんだそう。山口県出身の石川さんは地元山口県産のしそわかめを混ぜるのが定番。当時の味を再現するために、スタッフに手作りおにぎりをふるまってくれた。

Clarion Hotel Stockholm

クラリオン ホテル ストックホルム

Ringvägen 98, 118 60 Stockholm, Sweden

Hammarby IF Bordtennisförening, Liljeholmshallen

ストックホルムの老舗卓球クラブ

1948年に設立。ストックホルムの大きな卓球クラブのひとつで、老若男女合わせて約400名のメンバーが在籍している。子どもや若者の育成に力を入れており、セミプロから初心者までレベルも幅広い。石川さんはクラブの子ども達とプレーし、楽しい時間を過ごした。

Hammarby IF Bordtennisförening

ハンマルビー IF 卓球クラブ

Liljeholmshallen, Stockholms pingiscenter, Mejerivägen 4, 11743 Stockholm, Sweden

Svensk Hemslöjd

スウェーデンの手芸品が揃う有名店

Svensk Hemslöjd (スヴェンスク ヘムスロイド) は、「スウェーデンの手工芸品」という意味。その名の通り、スウェーデンの手芸品や工芸品を扱う有名なお店。1899年に設立され、スウェーデンで最も古い手工芸品協会が運営している。石川さんはここでブランケットとマグカップ、マフラーを購入した。

Svensk Hemslöjd

スヴェンスク ヘムスロイド

Norrlandsgatan 20, 111 43 Stockholm, Sweden

Eriksdalshallen

石川さん思い出の試合会場

ストックホルムにあるスポーツ複合施設で、SOC (卓球スウェーデンオープン) で使用されている。SOC は国際卓球連盟 (ITTF) が運営するスウェーデンで毎年恒例の卓球トーナメントで、世界各地で開催される卓球の国際オープン大会の一つ。1954年~2019年まで行われ、石川さんは2017年にシングルスで優勝した。

Eriksdalshallen

エリックスダルシャレン

Ringvägen 70, 118 61 Stockholm, Sweden

Fabrique

スウェーデンで有名な
チェーンベーカリー

ストックホルムの至る所に店舗があり、国内外にも展開している人気のパン屋。イートインも可能で、石川さんは Kanelbullc (シナモンロール) と Saffranbulle (サフランパン) を注文した。

Fabrique

ファブリーク

Lilla Nygatan 12, 111 28 Stockholm, Sweden

Bellmans Cafe

スウェーデンの行事食が
年中味わえるパティスリー

ガムラスタンの中心部にあり、居心地の良さが人気のカフェ。スウェーデンでは、イースター前の期間に Semla (セムラ)という甘いスイーツを食べる風習があるが、ここでは年中販売している。ロケでは石川さんも Semla に挑戦した。

Bellmans Cafe

ベルマンス カフェ

Västerlånggatan 45, 111 29 Stockholm, Sweden

Grillska Huset Brödbod

ガムラスタンの広場にあるカフェ

大きな広場に面したテラス席もある人気のカフェ。近くにはノーベル賞博物館があり、地元民だけでなく観光客もよく訪れる。石川さんはここで Chokladboll (チョコレートボール) と、Valnötsbrownie (ウォールナッツブラウニー) を注文した。

Grillska Huset Brödbod

グリルスカ フーセット ブロードボーデン

Stortorget 3, 111 29 Stockholm, Sweden

石川佳純さんがスウェーデンで会いたかった人、ヤン・オベ・ワルドナーさん。 オリンピック金メダリストにして、50歳前まで現役を貫いた、卓球界のレジェンドだ。 大先輩に、競技から身を引いた今の活動について質問。 今後の夢や目標を見つけるアドバイスを伺った。

Skinnarviksberget

ストックホルムの街が一望できる丘

丘の上から川を挟んで、市庁舎やガラムスタンの街を見渡すことができる絶景スポット。日没前に街の景色とともに見える夕陽も人気。石川さんも Google Pixel でスタッフと記念撮影。

Skinnarviksberget

スキナーヴィクスベルゲット

118 23 Stockholm, Sweden

何度も訪れているにも関わらず、
一度も自由に散策をしたことがなかったストックホルム。
卓球というフィルターを外したら、
目に映るすべてが、カラフルになった。

ストイックに勝利を追い求めるがあまり、忘れていた。
卓球は楽しい。だから夢中になれたということ。
大切な感情を取り戻し、ラケットを置く覚悟を決めた。

努力し続けることの厳しさ、尊さ、
何より卓球の楽しさを知った彼女だから、
今、全国の子どもたちに、伝えられることがある。
石川佳純の第二の卓球人生はまだ始まったばかり。

元プロ卓球選手・石川佳純さん

石川さん、ありがとうございました!

元プロ卓球選手・石川佳純さん

JOUR
NEY

元プロ卓球選手・石川佳純さん

石川佳純 (いしかわ かすみ)

1993年2月23日生まれ。山口県山口市出身。両親共に元卓球選手という環境で育ち、小学1年生で競技を始めると、全日本選手権ジュニアシングルス4連覇、インターハイ3連覇など、ジュニア時代から活躍。2011年、全日本選手権シングルスで22年ぶりに高校生が女子シングルスを制覇する快挙を成し遂げ、以来、全日本選手権シングルス4回の優勝を誇る。ロンドンオリンピックでは、男女を通じて史上初のシングルス4強入り。団体でも史上初のメダルを獲得する。続くリオデジャネイロオリンピックでも団体で銅メダルを獲得。2017年の世界選手権では、混合ダブルスで日本人選手48年ぶりとなる優勝を果たす。2021年、日本のキャプテンとしてチームを牽引した東京オリンピックでは、団体で銀メダルを獲得。オリンピック三大会連続のメダル獲得となった。2023年5月に引退を発表し、23年間の現役生活を終えた。