堂本剛 / シンガーソングライター
Nara
奈良
生き様がここに宿っている
堂本剛が自分に戻れる故郷、奈良
堂本剛 / シンガーソングライター
※写真はGoogle Pixelで撮影しています。
もう30年以上、芸能界で脚光を浴び続けている堂本剛。現在、.ENDRECHERI. (エンドリケリー)というプロジェクト名で、独自の世界観を体現し、作詞作曲はもちろん、ファッション、アートワーク、ステージの映像、照明まで、セルフプロデュースしている。そんな彼がアナザースカイに選んだのは、生まれ育った地、奈良県。14歳で上京するまで貴重な文化財がそこかしこに点在する光景が、幼少期の日常風景の一部になっていた。極度の人見知りで人前に立って何かをやるタイプではないと語る彼は、穏やかな奈良を離れて初めて、故郷がどれだけ尊い場所だったか分かったという。奈良の広い空と豊かな自然、悠久の歴史の静謐さを前にすると、凝り固まったものがほぐれ、ありのままの自分に戻る。自己表現の音楽を失いかけた時も、故郷の自然の音に救われた。彼が自分らしくあり続けられる原点で、その生き様と、今の心模様を紐解いていく。JOUR
NEY
Nara Palace Site Historical Park
平城京の跡地にある
広大な史跡公園
約1300年前に栄えた奈良時代の首都・平城京の跡地につくられた国営公園で、世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつ。敷地内には朱雀門や貴重な資料館があり、奈良時代の歴史に触れることができる。堂本さんはここから見上げる広い空が好きだと話してくれた。
Nara Palace Site Historical Park
平城宮跡歴史公園
奈良県奈良市二条大路南3-5-1
Tōdai-ji
「奈良の大仏さま」で知られる寺院
728年に創建。「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されており、国宝や重要文化財に指定される歴史的建造物が多く残っている。日本最大級の青銅製・盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)は、高さ約15m、顔の幅約3.2m、手の大きさ約2.5mを誇る奈良のシンボル的な存在。堂本さんはこの場所で2018年9月に奉納演奏を行った。
Tōdai-ji
東大寺
奈良県奈良市雑司町406-1
SOUKI/S.Labo
世界にひとつだけの靴下が作れる
ワークショップスペース
靴下の生産量が日本一の広陵町で、1927年に創業した老舗靴下メーカー「創喜」。工場内を一部改装した「S.Labo」には、好きな色の糸と靴下のサイズを選んで自転車をこぐことで、オリジナルソックスをその場でつくることができる自転車型の機械「チャリックス」がある。大人から子どもまで楽しめる体験型施設として県内外からお客さんが訪れる場所で、堂本さんも1足の靴下作りに挑戦した。
SOUKI/S.Labo
創喜/エスラボ
奈良県北葛城郡広陵町疋相6-5
Housekibaco
ふわふわな純氷と
奈良産食材が人気のかき氷専門店
近鉄奈良駅からほど近い餅飯殿センター街の中にある、かき氷の専門店。店名の「ほうせき箱」は、“おやつ”を意味する奈良の方言“ほうせき”が由来なんだとか。店内の装飾には奈良製の素材を使用した壁紙や照明が使用されている。「奈良といえばかき氷文化!」と教えてくれた堂本さんは、「柿の葉茶&和紅茶とカスタード」を注文した。
Housekibaco
ほうせき箱
奈良県奈良市餅飯殿町47
Mitarai Valley
エメラルドグリーンの
清流が美しい渓谷
川底まで透けるような清流が流れる渓谷。遊歩道や吊り橋も整備されており、滝を上から眺めることもできる。奈良の中でも、四季折々の豊かな自然を満喫できる人気スポットなんだとか。堂本さんはここに来ると大きな岩から流れる滝や川を流れる水、生い茂る木々の音に癒されると教えてくれた。
Mitarai Valley
みたらい渓谷
奈良県吉野郡天川村北角
Tenkawa Daibenzai Shrine
水・芸能の神として有名な
弁財天を祀る神社
飛鳥時代に創建。広島県の厳島神社や滋賀県の竹生島神社と並ぶ、日本有数の弁財天のひとつ。御祭神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)は、水の神様であるとともに、音楽や芸能の神としても知られており、芸能に関わる多くの人が参拝に訪れるパワースポットとなっている。堂本さんはここに来るとフラットな自分に戻れるそうで、境内の能舞台で曲を書いたりレコーディングを行ったこともあるんだとか。
Tenkawa Daibenzai Shrine
天河大辨財天社
奈良県吉野郡天川村坪内107
奈良は、堂本剛の生き様を映す、鏡。
これからもどんな時もありのままの自分でありたい。
ほかの色に染まりかけても、大丈夫。
奈良の空がまた染め直してくれるはず。
僕は僕であり続ける。奈良が奈良であり続けるように。
JOUR
NEY
堂本剛 (どうもと つよし)
1979年4月10日生まれ、奈良県出身のシンガー・ソングライタ一、堂本剛のクリエイティブワールド、(エンドリケリー).ENDLICHERI. 。ジョージクリントンに感銘を受けながら、この日本では希少なファンクミュージック作品を日本の音楽シーンと向き合い作り続けてきた。ファンクミュージックを愛し、ファンクを軸にしたジャンルレスな音楽を発言し続けている。2022年には、ファンク専門の米音楽メディア「Funkatopia」が選ぶ「2021年のファンクアルバムベスト20」に『GOTO FUNK」が選出され話題となる。今年2024年にはENDLICHERIとして、全国7都市を回る全国ツアーを開催し、堂本剛としては8月30日、31日、9月1日に京都は平安神宮にて14回目となる単独公演を予定している。