菅野祐悟 / 作曲家
Poland
ポーランド
作曲家・菅野祐悟のベースを作った
ショパン生誕の地、ポーランド
菅野祐悟 / 作曲家
※写真はGoogle Pixelで撮影しています。
ドラマ、映画、ゲーム、CMと様々な作品に音楽を提供してきた作曲家・菅野祐悟。彼が選んだのは、9年前に初めて自身の曲を海外のオーケストラでレコーティングしたポーランド。ショパンをはじめ数々の音楽家を生んだクラシックの聖地で、日本では得られない空気感やフィーリングを生で体感したという当時を振り返りながら、色とりどりの楽曲を生み出す菅野祐悟の才能の源泉を巡る旅が始まる。JOUR
NEY
Historyczne centrum Warszawy
フレデリック・ショパンのゆかりの街
1980年に世界遺産に登録されたワルシャワ歴史地区。ヴィスワ川のほとりに息づくその美しい佇まいは、第二次世界大戦後に17~18世紀の町並みを忠実に復元したもので、再建された市街が世界遺産に登録されたのは世界初。
Historyczne centrum Warszawy
ワルシャワ歴史地区
Stare Miasto
Nuns of the Visitation Church
学生時代のショパンが日曜のミサに
オルガンを演奏していた教会
昔、ショパンがオルガニストとしてアルバイトをしていたときに演奏したオルガンのオリジナルがある教会。1664年に着工し、未完成のまま1695年に焼失してしまったものの、1728年から1761年にかけて建てられ、1765年に最終的な仕上げが行われた。第二次世界大戦中も、この教会は比較的無傷で残ったため、ショパンが演奏した当時のパイプがいくつか残っている。建物の外には「1825年から1826年にワルシャワ高校の生徒としてこの教会のオルガンを演奏したフレデリック・ショパンに敬意を表して」と綴られた看板が立っている。
Nuns of the Visitation Church
ヴィジトキ教会
Krakowskie Przedmieście 34, 00-325 Warszawa
St. Cross Church
ショパンの心臓が眠る教会
1679~1696年にかけて建設された聖十字架教会。戦時下で大破したため、今の姿は再建されたもの。1882年に、第二次世界大戦中に一時ナチスによって持ち出されてしまった「ショパンの心臓」が入った壷が元の場所に戻され、柱に埋め込まれた。ショパンの遺体はパリにあるが、現在も心臓のみはこの教会の入って左側、手前の柱の中に眠っている。
St. Cross Church
聖十字架教会
Krakowskie Przedmieście 3, 00-047 Warszawa
Bazyliszek
ロケ中に訪れた
現地の料理を味わえるレストラン
ワルシャワ王宮近くで25年以上続いているレストラン。人気のあるメニューは「鴨のロースト」と「シュニッツェル」。ポーランド料理の「ピエロギ」や「グヤーシュ」もあり、地元ならではの料理を楽しめる。
Bazyliszek
バジリスク
Rynek Starego Miasta 1/300-272 Warszawa
National Philharmonic
菅野さんが大河ドラマ「軍師官兵衛」の
劇伴を録音したコンサートホール
1955年に再建され、ワルシャワ・フィルと呼ばれることが多いこのホールは、5年に一度行われるショパン国際ピアノコンクールの本選会場として有名。夏以外のシーズンの10月から6月の間は、毎週末行われるワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会の他、室内楽、ソロやゲスト公演など様々な演奏会が行われる。
National Philharmonic
ワルシャワ国立フィルハーモニーホール
Jasna 5, 00-950 Warszawa
Dom Urodzenia Fryderyka Chopina
ショパンが生まれた当時のままに
家具や内装が復元された生家
ワルシャワから西に約60kmほどのところにある1810年にショパンが誕生したジェラゾヴァ・ヴォラ村。当時の建物は消失してしまったが、家具や内装は当時のままに復元され、ショパン博物館として一般公開されている。彼が生まれた部屋や実際に使っていたピアノ、幼少時に始めて書いた楽譜のコピー、出生証明書など、めったに見られないような貴重な品が展示されている。今回、菅野さんが弾いたピアノは、夏季に毎週行われるショパン作品の演奏会用のピアノ。
Dom Urodzenia Fryderyka Chopina
ショパンの生家
Żelazowa Wola, 96-503 Sochaczew
WARSZAWA WSCHODNIA
ポーランド料理とフランス料理が
味わえるレストラン
地元の方のカジュアルなランチから、著名なバンケットやカクテルパーティーも行われるレストラン。ブランド発表会などを企画発表会、結婚式、記念日、聖体拝領、洗礼式などの会場としても有名なお店。
WARSZAWA WSCHODNIA
ワルシャワ・フスホドニア
WARSZAWA WSCHODNIA BY MATEUSZ GESSLER MIŃSKA 29A
The Boogie Town Studio
菅野さんがロケで訪れた
ワルシャワ近郊の音楽スタジオ
ワルシャワ市内から車で40分程にある音楽制作スタジオ。ボーカル、楽器のレコーディングからミキシング、マスタリングまで、音楽制作に関するすべてのサービスを提供する。また曲の作成や制作を支援したりするなど、ボーカルプロデューサーの専門的な支援もしており、スタッフの人柄の良さもミュージシャンから高い評価を得ている。
The Boogie Town Studio
ザ・ブギータウン・スタジオ
Żeromskiego 112 05-400 Otwock
今は映像のサウンドトラックに留まらず、コンサート楽曲への制作も積極的に行っているという菅野さん。
ポーランドでの経験は、劇伴音楽以外にも、純粋に聴くための音楽をより多く生み出すきっかけとなった。
彼はまた、音楽は人生においてその人の大切な記憶を呼び覚ます力があると語る。
「想いと共にある音楽」を追求し続ける菅野祐悟の作曲という旅路は、この先も続いていく。
JOUR
NEY
菅野祐悟 (かんの ゆうご)
作曲家。1977年生まれ。東京音楽大学作曲科卒。2004年にフジテレビ月9ドラマ『ラストクリスマス』でドラマ作曲家デビュー。2014年にNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、2018年に連続テレビ小説『半分、青い。』、2022年に劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の音楽を担当。映画、テレビドラマ、アニメーションを中心に、幅広いメディアで活躍中。
主な作品:映画『カラダ探し』『沈黙のパレード』『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』『カイジ ファイナルゲーム』『マチネの終わりに』『昼顔』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『SP 野望篇/革命篇』、ドラマ『罠の戦争』『日本沈没ー希望のひとー』『刑事ゆがみ』『花咲舞が黙ってない』『MOZU』『謎解きはディナーのあとで』『ホタルノヒカリ』、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン/黄金の風/ダイヤモンドは砕けない/スターダストクルセイダース』『はたらく細胞BLACK』『PSYCHO-PASS サイコパス』『ガンダム Gのレコンギスタ』他多数