国枝慎吾 / 元プロ車いすテニスプレーヤー

London

ロンドン

元プロ車いすテニスプレーヤー・国枝慎吾
人生の転機となった場所、ロンドン

元プロ車いすテニスプレーヤー・国枝慎吾さん

国枝慎吾 / 元プロ車いすテニスプレーヤー

※写真はGoogle Pixelで撮影しています。

グランドスラムでは男子歴代最多の50回を手に入れ、今年1月に世界ランキング1位のまま現役を退いた元プロ車いすテニスプレーヤー、国枝慎吾。訪れたのはテニスの聖地、ロンドン。11歳の頃に車いすテニスに出会ってから、順風満帆とは程遠い競技人生だった。勝つだけじゃ、意味がない。そんな思いを胸に限界をことごとく突き破ってきた。昨年東京パラリンピックにて念願の初優勝を果たし、生涯ゴールデンスラムの称号を獲得。そしてこの優勝で自身にも、テニスのキャリアにも区切りがついたという。毎年試合の度に、数えきれないほど訪れたことがあるここロンドンだが、実は一度も観光したことがないほどテニスに導かれてきた人生。引退後に訪れたのは、今回が初めて。戦いの地ウィンブルドンから選手時代の足跡を辿り、今までできなかった「初めて」のことを思う存分楽しむ。国枝慎吾の新たなロンドンを見つける旅が始まります。JOUR
NEY

Earl's Court Station

路線のハブとして
重要な位置を占める駅

ディストリクト線とピカデリー線が通る、重要な観光スポットへのアクセスが良い駅のひとつ。国枝さんが試合に参加する際は、大会の車でウィンブルドンへと移動することがほとんどだったが、今回ロケでは経験したことのないロンドンを味わおうと、アールズコート駅からウィンブルドン駅まで初めて電車で移動した。

Earl's Court Station

アールズ・コート駅

Earls Ct Rd, London SW5 9AA イギリス

Wimbledon

テニスの聖地と称される街

大会の開催地であるウィンブルドンは、ロンドン南西部にある自然豊かな高級住宅街のエリア。テニスの四大国際大会の開催地でもあり、お店の装飾や、街の所々でテニスの要素を見つけることができる。今回のロケで国枝さんは、ウィンブルドン駅から約25分かけて、1年に一度ウィンブルドン選手権の決勝が行われる期間でしか使われないセンターコートまで移動した。昨年のウィンブルドン選手権での優勝は、自分自身、そしてテニスのキャリアにも一区切りとなり、引退を決意する試合になったと語ってくれた。

Wimbledon

ウィンブルドン

Wimbledon, London SW19 5AE イギリス

National Tennis Centre

ローンテニス協会の
高性能トレーニング施設

ロンドン南西部のローハンプトンにある英国ナショナルテニスセンターは、ハード、クレー、芝生の合計22つのコートがあり、テニスのトッププレイヤーが集まる施設。ウィンブルドン選手権に出場する選手は、ここで3〜4日を過ごすそう。ロケでは、リオ 2016 パラリンピック金メダルのゴードン・リード選手と再会し、急遽練習が行われた。

National Tennis Centre

ナショナル・テニスセンター

National Tennis Centre, Priory Ln, London SW15 5JQ イギリス

Big Ben

ウェストミンスター大時計の時計台で
最も大きな鐘

ビッグ・ベンは、ウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)に付属する大時計の時計塔に設置されている5つの鐘のうち、1番大きな鐘の愛称。約160年もある歴史の中でも最大規模の改修工事が去年の11月に終わり、5年ぶりに鐘の音が鳴り響いた。国枝さんは試合などで、20回以上ロンドンに訪れているが、今回のロケが初の観光だったんだそう。

Big Ben

ビッグ・ベン

Westminster, London SW1A 0AA イギリス

Hobson's Fish & Chips

国民食として親しまれている
フィッシュ&チップスの専門店

タラなどの白身魚のフライに棒状のポテトフライを添えたフィッシュ&チップスは、ファストフードのような感覚で親しまれている。長い歴史を持つイギリスの国民食。ポーチェスターロードにある この店で、国枝さんは Battered Cod (白身魚のフライ) を注文。「ボリューミーでぎっしり、衣がサクサク」とコメントした。

Hobson's Fish & Chips

ホブソンズ フィッシュ&チップス

9 Porchester Rd, London W2 5DP イギリス

Thames River Boats

ロンドンの観光名所を巡るクルーズ

リバーボートとも呼ばれるテムズ川のクルーズ船は、ビッグベンやタワーブリッジなど、有名な観光スポットを中心に、ロンドンの景色を楽しめる。今回国枝さんが乗船したのは、Uber Boat。テムズ川沿いに 23 箇所の発着場を設けられ、早朝から晩までほぼ無休で運行している。タワーブリッジからウエストミンスター間は約25分で定期運行している。

Thames River Boats

テムズ川クルーズ

Westminster Pier, Victoria Embankment, London SW1A 2JH イギリス

Victoria and Albert Museum

400万点の膨大なコレクションを持つ
イギリスの国立博物館

現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなど多岐にわたるコレクションが並ぶイギリスの国立博物館。博物館内にある、ラファエロのカルトンが飾られていることで有名なギャラリーが、 ITF ワールド・チャンピオンズ・アワード・ディナーの会場として使用された。

Victoria and Albert Museum

ヴィクトリア&アルバート博物館

Cromwell Rd, London SW7 2RL イギリス

Portobello Road Market

アンティークショップが多く並ぶ
ロンドン最大級のマーケット

ロンドン西部のノッティング・ヒル地区で開催される最大級のマーケットで、 映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台としても有名。 約2kmにわたってお店が並び、アンティーク、骨董品、ストリートフードまで多くのお店が並ぶ。国枝夫婦は思い出にティーカップを購入、そしてお土産で今田さんにお皿、中条さんにローズのディフューザーを購入しました。

Portobello Road Market

ポートベロー ロード マーケット

Portobello Road, London W11 1LJ London,イギリス

The Prince Regent

カスクエールやクラフトビールを
取り揃えているパブ

地下鉄Regent’s Parkから徒歩7分にある、メアリルボーンハイストリート沿いに位置するロンドンパブ 「The Prince Regent」。国枝さん夫婦は今回ロンドンで初めてロンドンパブを訪れたそうで、カムデンタウン・ブルワリーというクラフトビールとローストサンデーをオーダー。これまで経験できなかった味を楽しみつつ、今回の旅をしめくくった。

The Prince Regent

ザ プリンス レジェント

71 Marylebone High St, Greater, London W1U 5JN イギリス

重い気持ちと興奮、両方の気持ちを持ち、今まで訪れていたロンドン。
プロ選手になって活躍し、テニスの収入で生活を安定させる。
それを自分の後に続く、プロの車いす選手を目指す人たちに示したかった。

勝ち続けることがプロになった自分なりの責任の取り方。
東京とウィンブルドンでの勝利が自分とキャリアに決着をつけてくれた。
ここは終わりの場所でもあり、始まりの場所でもある。
まだまだ、道は続いていく。

元プロ車いすテニスプレーヤー・国枝慎吾さん

国枝慎吾さん、ありがとうございました!


元プロ車いすテニスプレーヤー・国枝慎吾さん

JOUR
NEY

元プロ車いすテニスプレーヤー・国枝慎吾さん

国枝慎吾 (くにえだ しんご)

1984年2月21日生まれ。千葉県出身。9歳で脊髄腫瘍のため車いす生活となり、11歳で車いすテニスと出会う。
2009年4月、車いすテニス選手として日本初のプロ転向を宣言。2010年11月まで続いたシングルス連続勝利記録は107に達した。また、四大大会とパラリンピックを制覇する「生涯ゴールデンスラム」の偉業も成し遂げ、全豪オープン優勝11回、全仏オープン優勝8回、ウィンブルドン優勝1回、全米オープン優勝8回と前人未踏の功績を残す。2023年1月世界ランキング1位のまま引退した。

CACHE: 2024-05-04T14:31:57+00:00