木村多江 / 俳優
Singapore
シンガポール
父からの揺るぎない愛情を胸に
俳優・木村多江のルーツが詰まった、シンガポール
木村多江 / 俳優
※写真はGoogle Pixelで撮影しています。
「日本一薄幸な役」が似合う女優として独自のポジションで人気を確立し、近年は怪演で唯一無二の存在感を放っている俳優・木村多江。彼女が役者の道をスタートしたのは18歳の頃。同級生の多くが大学に進学する中、ミュージカルの専門学校に進学。心配する父を横目にがむしゃらに稽古に励み、在学中に舞台女優としてデビューを果たした。しかし、学校卒業直後、父親が急逝。手放しで自分の夢を応援してくれなかった父にストレスをかけてしまったのではないかと、20代は自責の念が消えなかった。そんな彼女は、実は2歳半まで父親の仕事の関係でシンガポールに住んでいた。ただ、語れるまでの当時の記憶はない。その後、約20年前にドラマの撮影で再訪。そして、父の同僚と会い、異国で奮闘していた父の話を聞いた。コンプレックスを多く抱えていた当時の彼女はシンガポールで感じた父のぬくもりに背中を押されたという。そして今回、3度目のシンガポールへ。50年前、本当にシンガポールに自分はいたのか? でも、この地で、見、聞き、感じたことが、今の自分のベースになっているはず。そんな一心で、半世紀前の微かな記憶の答え合わせをする旅に出る。JOUR
NEY
Botanic Gardens
シンガポール唯一の
世界遺産である植物園
1859年に開業、シンガポール初の世界遺産に登録された植物園。近代的な街並みとは対照的に自然豊かなこの場所は観光スポットとしてだけでなく、市民の憩いの場所としても親しまれている。園内には蘭の花や生姜などが植えられた庭園のほか、レストランやギフトショップなど観光地として楽しめる場所もたくさんある。
Botanic Gardens
ボタニックガーデン
1 Cluny Rd, E J H Corner House Singapore Botanic Gardens, シンガポール 259569
Gardens by the Bay
大自然と近未来の両方を感じられる
シンガポールを象徴する人工植物園
シンガポール中央の埋立地に作られた、広さ101ヘクタールを誇る広大な国立公園。「ベイ サウス」、「ベイ イースト」、「ベイ セントラル」の3つのエリアに分られており、シンボルである人口樹「スーパーツリー・グローブ」や、ギネス記録に登録されている巨大屋内庭園「フラワー・ドーム」など、世界各国の植物観察を楽しむことができる。夜になるとライトアップされ、昼間とはガラリと表情が変わる。
Gardens by the Bay
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
18 Marina Gardens Dr, シンガポール 018953
Bacha Coffee
お土産にもぴったりな
シンガポールで人気のコーヒー店
モロッコ発祥のコーヒー専門店。2023年6月にはシンガポールを代表するラグジュアリーホテル「マリーナベイ・サンズ」にも新店舗がオープンし、世界にその存在感を示している。200種類以上のコーヒー豆がラインナップするほかコーヒーに合うデザートや肉・魚料理まで、食事メニューも充実。今回のロケで木村さんは、「グランドモカマタリ コーヒー」を注文。ほのかなキャラメルやスパイスを思わせるような香りが特徴なんだとか。
Bacha Coffee
バシャコーヒー
2 Bayfront Ave, B2-13/14, シンガポール 018972
Raffles Hotel
シンガポールの代表的なカクテル
「シンガポールスリング」が誕生したバー
国民的なお酒として広く親しまれている「シンガポールスリング」が初めて作られた、ホテルにあるロングバー。2階建てで味わい深く素朴な内装は、1920年代のマレー人の暮らしに着想を得たデザイン。リラックスした雰囲気の店内に似合わず、テーブルやバーカウンターで食べたピーナッツの殻は床へ落とすのがロングバー流。
Raffles Hotel
ラッフルズ・ホテル
1 Beach Rd, シンガポール 189673
Maxwell Food Centre
チャイナタウンの中心に位置する
ローカルフードが集まる屋台街
安くて美味しい本場のシンガポール料理を味わえる小さな屋台が集まったフードコート。中華街にありながら、インド料理やシンガポール料理、マレーシア料理、タイ料理、ハンバーガーなどのファストフードまで幅広く扱っている。また、1品につき2~4シンガポールドル程と低予算で食事が出来るのも魅力の一つ。今回のロケで木村さんは、シンガポールのローカルフードである、魚のすり身のお団子が入った麺料理「フィッシュボールスープ」を注文した。
Maxwell Food Centre
マックスウェル・フード・センター
1 Kadayanallur St, シンガポール 069184
Kimura's old house
50年ぶりに訪れた、木村さんがかつて住んでいた家。
当時も家の外に生えていたヤシの木は、
空を仰ぐほどの背丈にまで成長していた。
Singapore Zoo
檻や柵がない
世界で最も美しい動物園
1973年に開園し、『フォーブス・トラベラー』誌で世界のベスト動物園の1つに選ばれた動物園。檻や柵などをできる限り使用しないオープン・ズーと呼ばれる展示方式が有名で、現在は300種、2,800匹以上の動物を飼育。オランウータンを間近で眺めながら食事ができるレストランやアニマルショー、餌やり体験など、魅力的なイベントもたくさん。プライベートでアマゾンを2度も訪れるほど動物好きの木村さんにとって、10年前に家族旅行として訪れた思い出の場所でもあるそう。
Singapore Zoo
シンガポール動物園
80 Mandai Lake Rd, シンガポール 729826
今やキャリア30年を超え、なお輝きを増す彼女。
物心はついていなかったが、全てはこの地から始まった。
苦しみも悲しみも乗り越えた、ここからが本当の勝負。
シンガポールで自然と身に付いた感覚を大切にしながら、
貪欲に挑戦し、成長し続ける。
この街や、かつて住んでいた家のヤシの木のように。
想いのバトンを渡す、その日まで。
JOUR
NEY